独立起業

独立を決めたきっかけ①

周囲の事業主の方々とお話ししていると「いつかは独立したいと思っていて準備をしていた」と聞くことが多く、その度に変な汗をかいています…

私の場合、デザイナーとして独立するなんて正直夢にも思っていませんでした。それが、ある出来事をきっかけに急発進し、今のこの道を歩くことになったー

人生ってホント不思議だなぁと思います。

 

看板製作会社に勤めて10年ほど経った頃のこと。

それまでメインだった野立看板(道路脇に建てる大型誘導看板)の仕事が、カーナビの普及により激減。代わって、新規のお店作りに関わる看板のトータルデザインの需要が増えてきていました。

デザイナーさん持ち込みのロゴに触れたり、社内での制作に携わる中で「お店作りの力になる」「クライアントの想いをカタチにする」というデザインの意義を感じ、ぼんやりとですが「こういうのっていいなぁ」と思い始めていました。

 

転機は2005年の秋。

勤務している会社公認で「デザイン書道家の書のオーダーメイド」を提供するサイトにクリエイター申請をしました。

作業は本業に支障のない夜間に行う約束で、筆文字ロゴ制作のスキルアップと収入のプラスアルファになれば、くらいの気持ちだったと思います。

登録が完了した数週間後、サイトから1本の電話が入りました。

私が提出した数種の筆文字のタッチをクライアントが気に入ってくださったとのことで、次のように言われました。

「午後から大阪に打ち合わせに来られますか?5日後に5つのプレゼンを出したい。そのプレゼンがOKなら、年内に100種ほどの商品ラベル、パッケージのリニューアルが必要になります」

サイトへの登録を軽く考えていた事をその時後悔しました。フルタイムで働いて夜に作業を進めるにはとうてい無理なボリューム。

すごくやりたかったのですが断らざるをえなくて…
その仕事は、同じサイトに登録されている別の方にまわされました。

(長くなったので②につづく)