2006年9月12日
二児の母、長男の嫁の独立をめぐる家族会議
会社を辞めてデザイナーとして独立する。
独身なら何の問題もなかったと思います。
ですが、二児の母(当時娘4才、息子2才)であり、田舎まちの長男の嫁、義父母と完全同居の私…
夫に相談するも、夫とは同じ看板製作会社に勤めていたので「私が辞める=メインのデザイナーがいなくなる」快く賛成できるはずもありません。
私も「そうだよね… わかった」と返答するのですが、数日後、数ヶ月後には「やっぱりしたいんだ…」と口から出てしまっていて。
見かねた夫が「話し合うか…」と。
お義父さん、お義母さん、夫、私。
子どもを寝かしつけてからの家族会議は数日にわたりました。
何の未来も約束されていない田舎まちの主婦の独立に、お義父さんもお義母さんも、もちろん反対でした。
「生活がかかっている。夫の給料をあてにして自分は趣味のような感覚で好きなことだけしたい、ということでは困る」とも言われました。
私は、ふわふわした気持ちでは無いこと、固定収入として在宅デザイン登録を考えていること、「デザインで人の役に立ちたい」という想いを伝えることしかできませんでした。
最終的に「1年間様子を見てほしい」と期限を設け、1年やってダメだったら職種や条件を選ばずしっかり固定給が入る仕事に再就職すると伝えました。
しばらくの沈黙の後、お義母さんが言ってくれました。
「実際にしてみんとわからんからな… ま、とりあえず1年やってみいな」
そんな経緯でなんとか家族会議をとおった31歳、二児の母の独立。約束事は「家で仕事をするのだから、家事も育児も今まで以上にきちんとすること」でした。
勤めていた会社には「忙しい時は会社が定めた条件のもと、アルバイトという形で仕事に入る」ということで退職が認められました。
「これから、ここから」—
2006年4月、不思議と心がふっと軽くなったのを覚えています。