2007年4月25日
キャッチコピー考
デザインの仕事をしていると意外と多いのが 「キャッチコピーを入れる」 という作業。
パンフレット、ポスターなどの印刷物の他にも、商品のロゴ、WEBのタイトルなど・・・
これだけたくさんの商品や情報があふれていると、知らず知らずのうちに「どこかで聞いたような」 ってモノにぶつかってしまうし、目を引く、心をつかむコピーを考えるのは簡単ではありません。
私がいつも気をつけていることは以下のようなことです。
①簡潔にまとめること
②奇をてらいすぎて、結果よく分からないモノにならないよう、本来の狙いがブレず、きちんと意味の伝わる言葉で表現をすること
③日本語をかみくだいて、別の角度から新しい表現方法をみつけること
だから必須アイテムは国語辞典なのです。
例えば 「大胆な」 なのか 「無謀ともいえる」 なのか、「贅沢」 なのか 「高級」 なのか。
同じような意味であっても感じるニュアンスは違うので、広告の目的に一番ぴたっとくる表現を探してコピーに仕上げていきます。
デザイナーには意外と「国語力」が必要なのです。
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以前、おりしも韓国ドラマ 『冬のソナタ』 がはやっていた頃、化粧品屋さんの店頭の自作であろうポスターに、太字で 『冬ソナ』、+何かが書いてありました。
よく見ると『冬』 に 『ソナ』 えて(備えて)ハンドクリームを!
「やられたぁ~。。」
知名度+好感度の高いモノをうまく利用したアイキャッチ。
しかも狙いとするターゲット(=ハンドクリーム購入者)の目に高確率で留まる効果的な方法ですよね。
「いつかあの冬ソナを越えるコピーを!」と、ひそかに闘志を燃やす私なのでした(笑)