独立起業

独立してわかったこと

独立して数か月が経った頃、自分がいかに無鉄砲に社会に飛び出したか、じわじわとわかってきました。
会社という組織のありがたさを痛感したのもその頃のことです…

でも、1年の期限を決めて飛び出したからには、やれるだけのことをやるしかありません。

 

デザインのスキルアップはもちろん、ソフトや周辺機器の取り扱い、事務、ビジネスマナー、経営のこと… 自分の仕事に必要なことはすべて基礎から学びました。

そして、学んだことは即実践。

度重なる失敗にへこんだり、小さな評価に舞い上がったり、ただただ目の前の課題に取り組む毎日でした。

仕事、家事、育児にフルスロットルで、気持ちに余裕なんて無かったと思います…

 

そんな中、夫は知人や仕事でお世話になっている方々に私の名刺を配ってくれていました。迷い悩んだ時に、私のとりとめのない話を聞いてくれました。

お義母さんは日中、まだ保育園に入れない下の子の世話をしてくれていました。

諸先輩方、クライアントの方々は、未熟な私を信じて育ててくれました。

 

個人事業主はあらゆることを一人でしないといけません。仕事はもちろん、すべての決断に責任と覚悟がつきまといます。

でも「一人でもやるんだ!」と覚悟を決めて取り組んだら、一人じゃないことに気付かされた—

独立してわかったこと、それはたくさんの人に支えられてやってこられた、ということでした。

 

約束の1年が経った時、事業として続けていける収入、仕事環境ができていました。
課題は山積みでしたが「デザイナーとして大切にしたいもの」も見え始めていました。

再びの家族会議ー

田舎まちの二児の母、長男の嫁の私は家族の了承を得て、晴れてデザイナーを続けられることになったのです。