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現場で体感するマーケティング

数年前になりますが、はちみつ販売をされている方から、ラベルデザインのご依頼をいただきました。

クライアント様いわく
「はちみつは品質そのものに大きな差がないため、ラベルデザインで売れるかどうかが決まる」
「商品の特性から一度に使い切るものではないため、雑貨のように生活に馴染むものにしたい」
「絵本の中から飛び出してきたような、テーブルに置いてあって “いいな” と思えるようなものにしたい」とのこと。

取扱商品に対する客観的な視点での分析に、正直驚きました。
その方は同業他社のHPをたくさんご覧になって、実際に購入してみられ、「商品の見せ方」や「売り方」について試行錯誤しておられました。

その後、商品詳細や販売方法などについて電話で打ち合わせ、遠方の方だったので使用するビンやはちみつはお送りいただき、デザインを進めていきました。
クライアント様がおっしゃった、「雑貨のように生活に馴染むもの」という言葉が、私の中でデザインの方向性を定めてくれたのを覚えています。

そうして、ラベルデザイン完成 ―

数日後、クライアントから明るい声で電話をいただきました。
「新しいラベルで販売したところ、喫茶店や道の駅から “商品を取り扱いたい” とお声掛けいただいた」
また、「お客様の中には、はちみつを使い切った後、小物を入れるビンとして使われている方もいらっしゃる」と。

仕事柄、マーケティング情報を見聞きすることは多いですが、百聞は一見にしかず。
こういった現場で体感してこそ、より実践的なマーケティングに対する肌感覚が磨かれるんじゃないかなと感じました。
デザイナーとして仕事をする中で、クライアント様から多くの気付きをいただいています。