2006年9月11日
独立を決めたきっかけ②
この一件で、私は3つの大きなショックを受けました。
1つ目は金銭面のショック。
そのサイトの料金設定は筆文字デザイン1点5万円位だったので、3か月で100種のデザイン提出、500万円の報酬をふいにしたこと。(田舎まちの主婦にとってはどえらい金額です…)
2つ目は「デザインの需要ってこんなにあるんだ!」というショック。
私が住む町で当時需要のあったデザインは、WEB、印刷、看板くらいだったと思います。商品ラベルやパッケージデザイン、ましてや筆文字にそんなに需要があるということが大きな衝撃でした。
そして3つ目はチャンスを逃したショック。これが一番大きかったかもしれません。
自分のデザインを選んでもらえたのに断らざるをえなかった。そしてその仕事は別の人にまわった。
私ができていたかもしれない。でも、私がやらなくても世の中は何も変わらない。困らない。
これがチャンスを逃すってことなんだ…
いつもは見ることのない世の中の流れが、その時一瞬見えたような気がしました。
だからこそ「やってしまった!」と悔しくて、いてもたってもいられなくなってしまったのです。
「デザインの仕事がしたい」
「自分が必要とされた時、身動きが取れる状態にならないと」
強くそう思いました。
大きな仕事を断ったこと、それが結果的に私が独立を考えるきっかけになったのです。